倫理学

食の美意識でお里が知れる5

先週の記事で割りばしについての質問をしましたが、みなさん答えは出されましたか?

まぁ恐らく御自分で調べる人は少なく、今日の記事を待っていた方がほとんどだと思います(笑)

割りばしは左右に割る方が引っ張りやすく、力が入りやすいです。

しかし、これはよくありません。

何故か?

それは、力が入りやすいため、勢いで横にいる人にぶつけてしまったり、器にぶつけて料理をこぼしたりする恐れがあるからです。

これが答えになります。

日本人は、割りばしの割り方にも配慮をする民族なのですよ!

これが昨今の日本人ときたら・・・・まぁ良いとか悪いとかの話ではないのですが・・・

それから、私達日本人には欠かせないご飯がありますが、このご飯をおかわりする時のマナーをみなさんはご存知でしょうか?

このご飯をおかわりする時に、意外なマナーなのですがきちんと守りたいマナーがあります。

それは、ご飯をおかわりする時には茶碗の底に一口分だけご飯を残した状態で、おかわりをお願いするのがマナーだと言う事です。

えーっ!そうなの??

でも一口分ご飯を残していたら失礼じゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご飯をお替りする時には一口分残すのが正式な和食のマナーなのです。

では何故ご飯を少し残すのか?

ご飯を一口だけ残しておかわりをするのは和食作法では「つなぎ」と言う意味があるのです。

つまり私は「まだ食事は終わっていない」という意味が込められています。

人によっては「おかわりをください」という合図を恥ずかしく思ったり面倒と思ったりする人もいるでしょう。

茶碗の底に一口分のご飯を残している状態が「おかわりをお願いしたい」合図になり、わざわざ話しかける手間もなくなるのです。

恥をかかせたり話しかける手間を省いたりする意味もあります。

しかし・・・これはある程度ランクが上の日本食店でこそ通じますが、普通の和食ファミレス等では「あぁまだ食べ終えてないので、おかわりの声掛けは出来ないなぁ」とおかわりマナーを知らない接客をされいつまでたってもご飯のおかわりを頂けないと言う事になってしまいますので、とりあえず一口残しスタッフの様子を見てから、マナーを知らなそうでしたら「すみません、ご飯のおかわりをお願いします」と声掛けしましょう。

そうしないと・・・いつまでたっても茶碗に可愛い一口のお米ちゃんが寂しくこちらを見つめているだけになってしまうので。

ただし、食事を終えたときには、茶碗のご飯をきちんとすべて食べて下さい。

それが「食事が終わりました」という合図になります。

後、最後にお伝えしたいのが食べ終わった器は、綺麗に片付けるつもりで、器を重ねて整理整頓する人がいます。

これは一見すると片付ける人の手間を考えた行動に見えるのですが、実はこれはやってはいけないマナーの一つなのです。

何故か?

器は、繊細で傷つきやすいです。

ですから器を重ねるのはよくないのです。

気を利かせたつもりで器を重ねる人がいますが、店側からすると、嬉しく思わないでしょう。

器も大切な商売道具なのです。

以上が食事に関するマナーの1部を書いて来ましたが、食事に関するマナーあれこれ如何でしたか?

案外知らなかった事も多かったのではないでしょうか?

但し、マナーは知らない同士での食事では全く気にする事はないと思います。

しかし、マナーを知っている人と知らない人とで食事をした場合に、よほどの聖人君子でなに限り、マナーを知っている人から見ればマナーを知らない人に対して僅かでしょうか侮蔑の意を持ってしまう場合もあります。

「この人ってお下品でマナーも知らない田舎者だわ」と。

マナーやイデオロギー、法律とは人を区別するために作り出された事とも言えるので・・・・・

ただ、マナーと言う美意識が存在するのも事実です。

マナーを守るか?

元来低次元の野獣生命体の人間として行動するのか?

どちらを選択するのかは、貴方の自由なのです。