サンフランシスコ講和条約2
皆さんは、独立国の国際的な権利に自治権と外交権を言う2つ権利があるのをご存知でしょうか?
そして、この2つの権利のうち日本において「外交権」は国際上認められていないのです。
簡単に言うと、日本の外交の全てはアメリカを通さなければならないと言うのがサンフランシスコ講和条約なのです。
そして、この外交権の中で1番重要な事は何かと言うと、戦争を起こす権利の事です。
国際上、主権国家(独立国)は外交権を持っているので、戦争を起こす権利があるのです。
しかし、日本は外交権がないので戦争を起こす権利は、条約上認められていません。
仮に、北朝鮮からミサイルが東京に飛んで来て渋谷のスクランブル交差点に着弾し、多くの死傷者が出ても、まずはアメリカに報告し、アメリカが許可すれば自衛権発動で何らかの反撃が可能ですが、アメリカが「結構な人数が死んでしまったが、反撃は1ヶ月くらい様子見してからやろうよ」と言えば日本はそれに従うしかないのです。
だから、憲法9条で「戦争を起こしません」と言っても無意味な事が分かりますか?
憲法9条があろうがなかろうが、そもそも大戦で敗戦国の日本には戦争を起こす権利は剥奪されているのですから、憲法9条には意味が無いのです。
日本国憲法とは日本の国内法ですが、サンフランシスコ講和条約は国際条約なのです。
大戦に敗北しGHQが草案した日本国憲法よりも、国際条約のほうがはるかに優位なのです。
つまり、もっとストレートな言い方をすれば国際条約に従わざるおえない「日本は独立国でない」と言う事になります。
では、何故日本人の多くは日本が独立しているかの様な錯覚に陥っているのかと言えば、サンフランシスコ講和条約の日本語訳が「連合国は、日本国及びその領水に対する日本国民の完全な主権を承認する」と言う誤訳が原因です。
そして、このサンフランシスコ講和条約の誤訳は「意図的に」行われました。
アメリカの意向はもちろん、当時日本の全権を代表していた吉田茂首相が「日本は独立した」と国民に思わせたい為にあえて誤訳させ、戦後テレビや学校は「日本は独立国だというウソ」をいまだに教え続けているのです。
最初の記事でも書きましたが正しい翻訳は、「連合国は、日本の人民による日本とその領域の十分なる自治を認める」となり、日本人たちよ!君たちには自国の自治しか認めないからな!になるのです。
日本に思いやり予算と言うのがありますが、この言葉を聞くと「日本の方が立場が上だ」「アメリカには基地を置かせてやっている」という感じを受けますが、国の官僚や政治家達の計算で現実は全く逆なのです。
日本は国際条約上独立国家ではなく、アメリカの植民地なのですから。。。
思いやり予算(おもいやりよさん)
安保条約第6条に基づき、日本には米軍4万7000人が駐留している。日本の安全保障の代わりとして、その駐留費用は日本が負担している。
さて、日本側の負担は、(1)基地用地の借上げ費用(土地代):1895億円、(2)住宅経費や光熱費など(思いやり予算):2756億円の2つがある。
このうち「基地用地の借上げ費用」に関しては、日米地位協定で日本側の負担義務が明記されている。一方、「米軍基地内の住宅経費や光熱費など」については、どちらが負担するか特に決まっていない。
日本に負担義務は特にないが、故金丸氏が「思いやりをもって接しよう」ということで日本側負担を始めた(1978年)ことから思いやり予算と言われる。
思いやり予算の内訳(2000年度)を見てみると、(1)基地内の住宅整備費用;961億円、(2)基地住宅の光熱費;298億円、(3)日本人従業員の給与;1493億円、(4)騒音対策の転地訓練費;4億円のようになっている。
最近の財政難から、日本側は思いやり予算の減額を主張している。
一方、米国はそれに強く反発している。
(出典Weblio辞書)
反発しているなどとうまく書いていますが、「なにぃ文句がある?ふざけるな!要求通り出せばいいんだよ!」と言われていると言うのが事実なのです。
私達日本人は、来るべき将来の為にこの事実を知っておく必要があると思いますが、皆さんのご意見は如何ですか?
うん?来るべき将来??