倫理学

悪いカルマを作らない方法2

今回の記事は予定ですと「男性はストレスを受けるとどうなってしまうのでしょうか?」について書かなければならないのですが、ちょっと寄り道をして他の事を書きます。

最近よく個性を生かした美しさに関しての記事をよく目にするのですが、そもそも個性とは何か?理解されて書かれているのか?疑問に思う事がありましたので、今回の記事はこの個性について触れてみたいと思います。

その人その人の個性には、さまざまな要素があります。

個性には、生まれ持った個性(顔・声・身体・体質等)と生きて行く過程で培われた個性(人格・人間性・特性等)がありますが、私達ヘアデザイナーは生まれ持った個性を読み解く知識がなければなりません。

いいですか、生まれ持った個性を読み解く事が本分なのです。

生きて行く過程で培われた個性に関わる事は本分ではないのです。

但し、例外はあります。

それは、私達ヘアデザイナーの本分を忘れる事なく、お客様に見た目の個性美をプレゼントし、お客様から絶大なる信頼を得た上で、培われた個性に踏み込める事が許されるのです。

ヘアデザイナーの本分である見た目の個性を把握しその個性を生かす術を身に着け、1人1人の「美」を理解しプレゼントする事が出来ればこそ、1人1人の生きて行く過程で培われた個性と関わる事が許されるのであって、それも出来ずに個性と関わったり論じたりする事は、デリカシーのないただのお節介な人になるだけです。

ですから、私達ヘアデザイナーとしての本分としては、1人1人の見た目の個性美を把握しその個性を生かすと言う事が本分です。

そこで今回書かせて頂く記事の内容は「個性を生かす美意識とは?」について書いてみたいと思います。

アメリカの思想家であるラルフ・ウォルドー・エマーソン(Ralph Waldo Emerson)は「すべての人にはその個性の美しさがある」と述べていますが、個性を生かして美しく見せるには、その人の個性印象を把握する事が出来なければ美しく見せる事は出来ないのです。
(個性印象とは私の造語です。)

では、どうすればその人の個性印象を把握し表現出来るのか?ですが、それには私が考案し提唱している造形心理学と言うバックボーンとなる知識を会得していなければ個性印象を把握する事も表現する事も出来ないのです。

この記事に関連する個性印象については、私の著書である「美容師のわすれもの」の第2章内にあります顔型の判断と見方(顔型の種類・判定基準・顔型の補正)を読んで頂ければご理解頂けます。
造形心理学とは、もうそれ以上答えがないDNA的な真理を持っています。

例えば曲線と直線ではどちらが優しい印象を表現していますか?と言えば、答えは曲線が優しい印象を表現しています。
これはDNA的な真理であり、それ以上説明する事が不可能です。

人が目指せる個性美とは、その人が生まれ持った美しさであり、自信に満ちた人はそれを自分が理解して活用する事が出来ている人です。

自分の美しさを理解している人の多くは、最初に述べた様に生きて行く過程で培われたものです。

生まれて物心がついてきた頃に周囲の人間達に、「可愛い」とか「綺麗」とか言われ、異性からモテモテの経験を積む事で自分は美しいとかイケメンとかを理解するわけです。

しかし、多くの人は自分が生まれ持った美しさを理解していない、出来ていない人がほとんどなのです。

そして、その生まれ持った美しさである個性印象を生かしたり、顔のマイナス面を補正しプラスに変えたりする事は、造形心理学を理解し表現する事で自分が生まれ持った美しさを理解していない、出来ていない人の個性美を表現しプレゼントする事が可能になるのです。

そして、その仕事こそがヘアデザイナーの仕事なのです。

その人その人が持っている個性印象を増幅してプラスの美として表現するのか?引いてマイナスの美として表現するのか?はデザイナーが両者の美しさを把握し、その対象となる人に自由選択を促し形として表現する事が個性を大切にして美しくすると言う事なのです。

それは宇宙に1人しかいない自分と言う花を咲かせる事になるのです。

そして、個性を生かす美をプレゼントするにはヘアデザイナーは、サービス業的な受動意識ではなく、常にプロとして能動的であるべきです。

それを実現するには、宣伝になってしまいますが私が配信しているSATORIの3つの講義を学び身に着ける事だと心から思っています。

最後にもう一度書きますが、私達ヘアデザイナーはデザイナーとしての本分を忘れる事なく、お客様に見た目の個性美をプレゼントし、お客様から絶大なる信頼を得た上で、培われた個性に踏み込める事が許されるのです。

来週は「男性はストレスを受けるとどうなってしまうのでしょうか?」について書きたいと思います。